昨年2024年は梅仕事を一通りすることができました。
ここ数年は引越しだったり、道具や梅の手配が間に合わなかったりで、断念しておりましたが、今年は実家で梅の収穫も出来たし、落ち着いて梅と向き合うことができました。
せっかくなので備忘録を残しておきたいと思います。
実家で梅を収穫
6月の中旬に実家の庭になっていた梅を取りに行きました。
今は誰もいない実家の庭の梅なので、無農薬(というか放置状態)の梅の木です。
脚立を持ってきて、届くところは手で取りましたが、高い位置の枝になっている梅は取れないので諦めていました。(たくさん残っているなぁと思いながら)
でも、何気にネットで調べてみたら「虫取り網で取れます」と書いていらっしゃる方がいて、早速虫取り網を買ってきてやってみると、
ちゃんと取れて感動!!何でもネットで検索すると答えが見つかるこの時代に感謝です。
おかげさまで、思ったよりたくさん収穫できました。
持ち帰った梅を下処理
無農薬(放置状態)の梅なので、結構斑点や傷がありましたが、ネットや本で調べたら、傷や斑点があっても梅ジャムなどは大丈夫とのこと。(梅干しにする時はなるべく傷がない方がいいみたいです)
全ての梅をボウルに500gずつ分けます。分ける時も、傷や斑点の程度が軽いもの、ひどいものということで、1つ1つチェックしながらざっくりとですが分けていきました。
500g単位で分けておくと、作りやすくてとても便利でした。
その後、水に漬けてアク抜きをします。(アク抜きの仕方は下記の本を参考に。できる時は50℃洗いもしました)
青梅を梅ジャム、梅シロップ、梅酒に
梅ジャム
傷や斑点が一番目立つ青梅は、梅ジャムにすることにしました。
梅を茹でて、茹で汁を捨ててから梅の種を取り除き、グラニュー糖を入れて煮ます。
出来上がったら、煮沸消毒した瓶に詰めていきます。
取り除いた種は捨てずにお醤油につけて、梅醤油にしました。
梅ジャム、パンやヨーグルトにもよく合って美味しいと好評でした。
梅醤油も冷奴の時などにもさっぱりして食べられるのでとても重宝しました。
梅シロップ
あまり傷が目立たない梅で、梅シロップも作りました。
梅と氷砂糖を交互に入れ、毎日瓶を揺すって砂糖を溶かします。
梅酒
梅酒も作りました。一つはホワイトリカーで、一つはブランデーで。
どちらも好評でしたが、ブランデーの方がより人気でした。
残った梅は冷凍保存
冷凍してた梅を使って、1ヶ月後くらいに梅シロップや梅ジャムをまた作って、少なくなってきたのを補充できて良かったです。
出来上がった梅ジャム、梅シロップ、梅酒をお裾分け
出来上がった梅ジャムなどは、「おじいちゃんの梅で作ったよ」ということで、甥っ子たちに送りました。
煮沸消毒した瓶に小分けして‥
こんな感じです。
詰める瓶は、Amazonで購入。
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ちょうどよいサイズ感のガラスの角瓶で、見た目も素敵でしたが、煮沸消毒をして乾かすときに若干角が乾かしにくかったです。
次回買うなら丸いタイプを試してみたいなと思いました。
梅ジャムの瓶は、甥っ子たちに送る分は100円ショップで売っているシンプルな瓶を使いました。(自宅用は家にあった空き瓶を使用)
梅干し作り
完熟梅を購入して、梅を漬ける
青梅の時期が終わった後は、無農薬の完熟梅を購入しました。
2024年は全国的に梅が不作ということで、ネットでも売っているところがいつもより少なかったように思いました。
発送時期が指定できないのを了承して買ったら、なかなか送って来なくて、忘れられてるんじゃないかと思った頃にやっと届きました。
以前は、青梅を梅干し用に漬けましたが、今年は完熟梅を漬けてみようと思い、チャレンジしました。
ちなみに、以前薬膳の先生に習った時に教えていただいたのは、
青梅を漬けた方が梅の栄養成分がたくさん残るので身体には良いとのこと、出来上がるのに3年。
完熟梅の場合は、おかずとして食べる用、3ヶ月くらいで出来上がる
とのことでした。
今回は、塩分8%、砂糖8%の「八八梅干し」を500g、昔ながらの「おばあちゃんの梅干し」を1kg、2種類を作ってみました。
参考にしたのは、「NHK きょうの料理 2024年6月号」に掲載されていた井澤由美子さんの「私の梅の手仕事」のページです。
赤紫蘇を漬ける
梅を漬けた後、赤紫蘇も漬けます。
のんびりしてたら、赤紫蘇を探してもなかなか見つからず、メルカリで購入しました。
すぐに送っていただいたので、フレッシュなものが届いて、価格も抑え目で良かったです。
赤紫蘇ジュースも作りました
赤紫蘇漬けに向かない形や色が悪いものも使うことができます。
出来上がった紫蘇ジュース。
夫にも、来客の時に出しても大好評でした。暑い日に紫蘇ジュースと炭酸水で割っていただくと疲れが飛びます。
来年はもっとたくさん作ってほしいとリクエストもありました。
土用干し
梅雨が明けて、梅を土用干しします。
まずは、4年前に漬けてたものの、土用干しをしてなかった梅を干します。
最近使わなくなってたIKEAの物干しを使ってみました。
カンカン照りだったのに、夕方すごいゲリラ豪雨になって、危うく梅を台無しにするところでした。
油断して出かけなくて良かったです。
4年前のものが終わったら、今年漬けた梅を同様に干します。
梅を漬けていた梅酢もお日様に当てて‥
干した梅を梅酢に漬けて、出来上がりを待ちます。
ゆかり作りにも挑戦
赤紫蘇をふりかけにもしてみようと、初めてやってみました。
紫蘇を1枚ずつ広げて、ザルに乗せて乾かし、乾かしたものをすり鉢に入れて細かくしていきます。
日差しが強いので、すぐに乾くかと思ってましたが、パリパリにはならなかったので、オーブンの低い温度に何分か入れて、パリッとさせてからすり鉢で擦った方が上手くできました。
紫蘇の茎が気になるかなと思いましたが、私はそのままいただいています。
4年前のものと今年の赤紫蘇どちらも作ってみたら、4年前のものは熟したお味、今年のものの方がフレッシュな感じで色も綺麗でした。
出来上がった2種類の梅干し
「おばあちゃんの梅干し」
こちらはスタンダードな梅干しのお味。熟成されてきた4年ものよりも食べやすいです。
長期保存もできるので安心ですね。
「八八梅干し」
塩と砂糖が 8% と 8% の「八八」漬け。
こちらの方がフレッシュ感があり、カリカリ梅のようなお味に似てる気がします。塩の分量が少ないので、保存は冷蔵庫で1年になります。
どちらの梅干しも好評でした。
他に作った保存食
らっきょう
買ってきたらっきょうを半分塩漬け、半分甘酢漬けにしました。
塩漬けもさっぱりして良かったですが、どちらかというと甘酢漬けの方が好評でした。
今年は甘酢漬けをたくさん作ろうと思います。
エゴマの醤油漬け
夏は産直市場などにエゴマの葉が出ているので、それをまとめて買ってきて醤油漬けにしてました。
白ごはんと一緒にいただくと最高です。
梅仕事を終えてみて
今年は、時間と気持ちの余裕があったので、例年よりは梅仕事をたくさんすることができました。
兄、弟、甥っ子たちにも梅シロップや梅ジャムが好評で嬉しかったです。
イタリアに住んでいる姪のYちゃんが一時帰国した時も、4年前の梅干しと今年の梅干しを少しだけど瓶に入れて渡したら、とても喜んでくれて「梅を大事に持ってイタリアに帰国します」とメールをもらったり‥。
もちろん、夫も私も梅が好きなので、いろんな梅を味わえるので嬉しいです。
自分が作った梅をこんなに喜んでもらえるなんて、今年はもっとたくさん仕込めるように、昨年の反省を生かしてもっと美味しくできるようにがんばろう!と思っています。
ちなみに、我が家で好評だったのは、梅干し、梅ジャム、梅シロップ、紫蘇ジュース、らっきょう、エゴマの醤油漬けでした。
梅酒は、うちの家族はお酒が弱い人が多いので、味は美味しいとは言われましたが、他のものに比べると消費量は少なめです。
最後におすすめの本をご紹介
若山曜子先生の「はじめての梅しごと手帖」
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NHK きょうの料理 2024年6月号
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